東山魁夷展、二回目。昨日が最終日でした。終了間際の17日(土)に行って来ました。
小学校の同窓会があり、大阪から来た小2~の同窓生2人にお付き合いさせていただきました。
最終日間際の休日だけあって、前回より格段に混んでいました。
とにかく「宵桜」が見たくて、あとの作品は大体1度見たので
つまみぐいをしながら。
「宵桜」
意外と小さな作品で前回見逃しました。
桜の花というのは、ソメイヨシノだとピンクのようで、意外と白に近いので
なかなか絵に描くのは難しいものです。
左上に月明かり、紺青の夜に桜を描くことで、桜色を際立たせています。
桜色も手前の白くくっきりと描かれた桜の影に、
二層くらいの色段階で闇色に少し溶けた桜色を重ねています。
そして桜の周りにぼんやりと桜の月明かりがあり、
それが夜桜の美しさと少々の怪しさをかもし出しているのでした。
あと2作品ほど
「冬華」
木立をまとった雪原にたつ一本の木立。太陽が照らしています。
ほとんど白黒に見えながら、空の灰色の部分を原画をよく見ると
ごく淡い黄色や桃色などを重ねていて優しい印象をあたえる灰色。
木立は新宿御苑の木を参考にしたそうだけれど、
木の葉ひとつない樹形だけでためいきのでるほど美しい。
魁夷は絵を描くのに写真を参考にしたかもしれないけれど
年代的にカラー写真はないとおもわれた頃の絵もあります。
自然の色を写しながら、自然とはまた無い色味。
魁夷の色は魁夷の頭の中で1度昇華されている気がします。
「行く秋」
黒い樹形の周りに広がる黄葉。
金箔もあしらわれ金色に輝いてとても美しい。
これ自体は珍しい光景ではない。秋になればどこでも見られる光景。
でも80歳を過ぎた魁夷の手にかかれば
漆色と金色という、日本の伝統工芸品につながる美しさがあるようです。
体調がいまいちだったこともあって、途中まで私は別に私のテンポで見させていただいたけど,唐招提寺障壁画は大阪のお2人と一緒に。一応このブログで魁夷展の開催は眼にしたようで,障壁画はやはりため息物だったし、すごくいい展覧会を楽しめたようで良かったです。
☆

魁夷の絵を前に、一本のイヤホンガイドに耳を寄せ合っている老夫婦。ちょっとけちぃけど(笑)
なんだかいいなぁ~ 未来予想図(だいぶ未来予想図)を描いちゃいますよぉ(^-^)
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夜は神田で15人ほどのマロニエ同窓会。
楽しかった~。幼なじみってやっぱりいいなって思いました。
月音京子ギャラリー やわらぎアトリエ
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★アートブロス
土曜日の午後に行く予定だったけど、
午前中のネームが長引いて、気力を使い果たして、結局行けませんでした。
せっかく教えていただいたのに、とても残念です。むうう・・。
| トリトン | 2008/05/21 08:08 | URL | ≫ EDIT